年のおわりには、身の回りの掃除や片付けをして、要らなくなったものを捨てる。ちかごろ、物をたくさん持っていることはあまり好まれることではなく、不要になればどんどん捨てることが勧められているから、迷うなら要らないだろうと判断して、ますます物を減らさなければと考える。要と不要が肝要なのだ。いまという時間は、ありとあらゆることによって、かたち作られている。全く無関係なものなんて、あるのだろうか。いまが堆積してできた思い出は、「要、不要の圏外」にある。分別がつく人格なんだからと、物も記録も、次から次へと手放すうちに、大切なことまで失なっているのかもしれない。
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