生きている、毎日のなかで自らがなにをしているのか。そのほとんどが、分解なのかもしれない。食事をして、食べたものを体内で消化することはもちろんそうだ。料理をしたり、形あるものを作ったり、そこでも素材を削り、砕き、そのただなかで生まれた副産物をいただき、愉しんでいるといえる。しかし、社会のなかでは、新しさを生産しつづけることが求められる。その過程で不要になったものは、ただ廃棄され、不可視の領域に追いやられる。生み出す者であること、理想通りの完成形であること、求められたその姿はとても危うく映る。つねにどこかで、分解はくりかえされている。
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