今日もわたしたちは何らかの生きものを食べている。それはすっかり、誰かの手によって加工されていて、そのものからの眼差しは感じられない。自分という強固な輪郭を備えていて、それ以外の何者かになることなんて想像もつかない。その頑なさは、自己を肯定することとは違う気がする。自分以外のあらゆる生きものを見るとき、たぶん、自分と同じもののように、あるいは自分自身として、見てしまっている。本当は、互いに相容れない、分かり合えないはずなのに。自らを抜け出すような違和から、交わりが生まれるのだろうか。
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