手仕事というからには、つくられた物やつくる行為が、生活とともにあることが求められる気がする。だれだって、ちょっとした食事をつくるだけでも手を使う。いまでも、手は道具として、不要になってはいない。でもそれだけでは手仕事とは言われない。手を使ってつくる過程の幅広さか、その土地との繋がりの深さなのか、手でつくられた物が、ある質を帯びはじめるのはどこからなのだろうか。素朴な、素材のままの食べ物や道具でさえ、密やかな輝きを放つのだ。そして、その価値を認め、手にするとき、わたしたちは何に気付くべきなのだろうか。
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