どれだけひらいていっても、閉じこもっている部分。どれだけ閉じていっても、つながっている部分。家は、家族という集まりが入っている容れ物で、家族は、家という容れ物のなかにいるひとたち。ぐるりとめぐって、家はかたくなになり、まるでそれしか無いようなかたちになってしまった。もちろん、制度として守られてきたからかもしれない。おおよそほとんどのひとは、たったひとりで生活してはいない。壁や被覆の仕切りは、個であることの証ではないのだ。生きる環境は、やわらかく境界線を引いていく。それを家と呼んではいけないのだろうか。
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