あふれるほどのたくさんの文字、情報。たえず画面のなかに漂っている。一冊の書物として綴じられる必要などもうないのだろうか。それぞれの本は、完結しているひとつのものでありながら、読む者とともに姿を変え得る。それだけではなく、明確な形が描かれる以前と以後、あるいはそのもっとずっと後になってからも、書いた者にとっても始まりであり、終わりであり、未来であり、過去にもなり得るように思える。物体としての紙の本は、必要とされなくなり、焼かれ、朽ち果てていくとしたら。ほんとうにあふれつづける沈黙を求めて、向かうべき方向をさがす。
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