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メアリー・ビアード 訳:宮﨑真紀 『舌を抜かれる女たち』 (晶文社、2020)

メアリー・ビアード 訳:宮﨑真紀 『舌を抜かれる女たち』 (晶文社、2020)
メアリー・ビアード 訳:宮﨑真紀 『舌を抜かれる女たち』 (晶文社、2020)

言葉を発し、その声が届く。そんな当たり前に感じられることでさえ、かなわないことがあり得る。いや、むしろかなわないことが通例化して、もはや感覚が麻痺しているかもしれない。大きな声、強い力、他人を押し込めるために必要な性能と、それによって獲得される地位、金銭、そしてさらに一層、大きな力になる。その地点への憧れの眼差しがあり、そこに至らんとする道筋が個人の最も目指すべき方角となる。この構造こそが問われるべきなのだ。いまのまま、性のみが入れ替わることだけでなく、構造ごと変化する想像をしてみる。新しい声が手に入る未来を。

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